僕のようなパニック障害になると自分も大変ですが、周りも大変かもしれませんね。
特に一緒に住む家族さんは接し方に気を使うと思います。
ただ僕が思うにうつ病とは違ってパニック障害の人は、「苦手な状況や環境」でない限りは至って体調は良いし、普通なことが多いです。
なのであるポイントさえ抑えておけば、そうそう相手を傷つけたり負担をかけることはないと思います。
実際にパニック障害である僕の立場から、僕ならこうして接して欲しいというのを書いているので参考にして下さい。
苦手な状況や環境を把握してあげる
パニック障害の人が常日頃から不安と戦っているのは、
「何かあって倒れたり、どうにかなったらどうしよう?」
という気持ちです。
いわゆる予期不安といったもので、ほとんどが実際には起こらない、何もないのですが、不安を通り越してもはやしんどくなっちゃってるんですよね汗
でもこれって、もしその場に自分しかいない、もしくは自分がパニック障害だということを知っている人間と二人だけっていう状況であれば、不安なんて起こらないんですよね。
(もちろんそれでもしんどくなる時はありますが。)
だからまずは、パニック障害の家族がいる場合は、とにかく
どんな場所が苦手か?
例:美容院、歯医者、電車、高速道路、橋の上、レジに並んでる時、人混みなど
どういう雰囲気や状況だから辛くなる?
例:美容院だと、途中で体調が悪くなったら目立つし、髪を切ってもらってる最中にいきなり抜け出したりできないし、もしそうなったら変な目で見られるから嫌など。
どんな風にしんどくなる?
例:気が狂ってしまいそうになる。吐きそうになる。呼吸がしづらくなる。頭の血の気がひくようになる。など
といったことを細かく聞いてあげると良いです。
僕もそうですが、これを話してる家族や、病院の先生の前だとしんどくなることはほとんどありません。
パニック障害のしんどくなり方って、
あ、ヤバいかも→ヤバいヤバい→しんどい
って感じで違和感を感じて、それが更なる不安を呼んで本当にしんどくなっちゃうんです。
でも身近にそういう理解がある人がいてくれたりすると、
あ、ヤバいかも
の時点で収まってくれることが多かったりするんですよね。
なのでまずはしっかりと理解してあげるようにして下さい。
腫れ物扱いはしない、見て見ぬフリはしない
パニック障害になると、いくら同じ家族だからといっても、どこか接し方がぎこちなくなります。
でも、それで良いんです。
むしろ自然を装われると最初は良いのですが、それが続くと病気に大して腹をわって話せなくなってしまうんですよね。
もちろん早く治るにこしたことはないですし、治ることもあると思います。
でも周りの人が考えている以上に、パニック障害は長期戦なんです。
病気になった→治療した→治った
っていう普通の病気のように単純ではありません。
僕自身かれこれ3年くらいパニック障害をひきづっています。
もちろん良くなりつつありますし、回復はしてきています。
ただ、周りが勝手にもう大丈夫だろうっていう風に決めつけた態度をとられるとそれにプレッシャーを感じて焦ってしまいます。
「ナイーブだな〜」と思うかもしれませんが、そうなんです笑
元々そういう人間でなくてもパニック障害になると、めちゃくちゃナイーブになります。
まああえてナイーブっていう軽い言葉を使っているだけなんですが、わかりやすいかと思って使っています。
だから接し方としては気遣いすぎるのもあれですが、自然すぎるのもどうかと思います。
まあこれもさっき話したどういった状況でしんどくなるかを理解してあげれば、上手く調節できると思います。
苦手な環境下に一緒にいることになった時だけ気遣ってあげれば良いからですね!!
まずはパニック障害自体を理解してあげる
これが最初にしてあげるべきことかもしれませんが、まずは本やネットでパニック障害の症状について知ってあげると良いです。
どの本やネットも症状では同じようなことが書いてますし、もしかすると「こんな大げさなこと本当にあるの?」と思うかもしれませんが、僕らからすると思わず「わかる!」と声を張り上げたくなるくらい共感する症状があるんですよ。
だからまずは予備知識として本とかで知ってあげておくと、いざ本人にどんな状況が辛いかっていうのを聞いた時に、頭に入ってきやすいかと思います。
例えば僕でいえば、どこで?どういった思いから不安になる?どういう症状が出る?っていうのを載せておきます。
どこで?
電車が特に苦手です。
どういった思いから不安になる?
しんどくなっても逃げられない。トイレなどあればまだましかも・・・(一目をはばかることなく休めるので)人が多いと余計に、何かあった時に目立つし迷惑をかけると不安になります。
なので、空いていたり、各駅停車だとまだ楽です。
どういう症状が出る?
息がしづらくなる。頭に血がのぼる。手汗をかく。気が狂うのでは?と不安になる。
こういった症状があります。
おそらくこれはパニック障害になったことがある人でないとまず共感できないと思います。
実際僕もパニック障害になるまでこんな症状が出たことはありませんし、これを見たら「こいつおかしいなーとか可哀想」って感じると思います。
まとめ
パニック障害の接し方について書いてきました。
パニック障害になった人はもちろん悩んでるんですが、周りの人も同じですよね。
それが自分の子供であったり、親、旦那さんなど身近な人であれば当然です。
でもパニック障害の人にとって周りの人間はめちゃくちゃ重要です。
何か特別なことをしてあげる必要はありませんが、ここで書いたようなことを知ってくれているだけでも凄く楽です。
ぜひ参考にしてみて下さい。