簿記の入門的な試験として簿記3級があります。
簿記を始めるに至って、新しく電卓を買おうと思っている人も多いかと思います。
でもいざ選ぼうと思うと、
「こんなに電卓があるの?!」
とびっくりしたのではないでしょうか?
変に安い電卓を買って「使いづらい・・・」となりたくないし、「実は簿記3級に使えない電卓だったり・・・」といったことがないようにしたいですよね。
実際に簿記試験で持ち込みをNGとしている電卓もありますし、使いやすさといった面でも電卓選びは非常に重要です。
ここでは、そんな
簿記3級に合った電卓の選び方
おすすめの電卓
について詳しく書いています。
目次
簿記3級に電卓は必要かどうか?
結論からいって間違いなく必要ですね。
むしろ電卓が必要なのは前提であって、カード式のような簡単なものでなくある程度の大きさがあるしっかりとした電卓を選ぶ必要があります。
明らかにスピードに差が出てしまうので。
それにほとんどの人は簿記3級がゴールじゃなくその先に2級や1級、また税理士試験やFP試験なども見据えているかと思います。
電卓は大抵2年、3年、長いケースだと10年も使い続けたって人もけっこういるぐらいです。。
そう考えればけちって1,000円のものを選ぶよりも納得のいく5,000円の電卓を選んだ方が良くないですか?
電卓の良し悪しで計算間違いが明らかになくなったという人も多くいるぐらいなので、しっかりと自分に合った電卓を選びましょう!
簿記3級の電卓で持ち込み禁止の機能とは?!
簿記3級に関わらず簿記試験では、持ち込んではいけない電卓の機能というのがあります。
簿記試験で禁止されている機能とは、
・印刷(出力)機能
・メロディー(音の出る)機能
・プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
・辞書機能(文字入力を含む)
です。
これだけ見ても「??」となる人が多いかと思います汗
でも見分けるのはすごく簡単でシンプルにいえば「機能が多すぎない普通の電卓」を選べばまずこういった機能を持った電卓を選ぶことはありません。
電卓が売られているエディオンとか電気屋いっても、普通の電卓しか置いてないと思います。
ただ、心配な人もいると思うので、絵的にイメージを持っておくと良いかもしれません。
禁止されているのはこういう電卓です。
何というか、電卓というよりレジのバーコードを読むやつ、昔のデンモク?みたいな形してますよね。
もうちょっと具体的にいえば、ボタンに「sin」とか「cos」っていう数学の難しい言葉が書かれているものがあると簿記では使えない電卓と判断できます。
対して、簿記3級で使える電卓はこんな感じです。
オシャレっぽいデザインのものもありますが、いかにも電卓って感じですよね。
ちょっと見慣れないかもしれないボタンだと、M+とかMR、GTなどがありますが、これらのボタンは問題ありません。
こういうキーですね。
100均とかの電卓ならついていない機能かもしれませんが、ある程度の電卓であればほとんど持っている機能です。
また、おすすめはしませんが、100均で売られているような電卓も簿記試験では使うことができます。
簿記3級におすすめな電卓は?
ネットや電気屋で見てもらうとわかるんですが、電卓といってもかなり色々あるんです。
それなりに使いやすい電卓でいっても、価格帯は1000円程度から6000円程度とけっこう幅があるんですよね。
ぱっと見、「何が違うの??」と素人目には見えるんですが、やっぱり値段の違いには理由があります。
例えば、良い電卓だとキーを叩いた時にガチャガチャうるさい音がしなかったり、表示できる桁数が多かったり機能に違いがあるんですよね。
なのであとは機能面と価格の兼ね合いで決めることになるかと思います。
とはいっても、初めての電卓だと「何が必要な機能なのか?」っていうのがイマイチわからないと思います。
簿記試験を経験した人が必要と言っているのは、
・サイレントタッチキー(音がうるさくない)
・キーロールオーバーキー(早打ちがしやすい)
・桁数(できれば12桁)
この3つでした。
当然この機能があるものは少し高めになるのですが、長く使うことを考えればたった数千円の差なのでこれらの機能があるものを選ぶことをおすすめします。
また、他にも日数計算や検算機能などがついたものもあります。
大体3,000円以上の電卓で値段の差があるものは上の3つの機能以外のそういった機能の差だと考えてもらって大丈夫です。
なので、もし3,000円もしない電卓を見つけても「お、ラッキー」と単純に思わないで下さいね・・・
機能が少なければ安くて当然ですからね・・・汗
他で探してもらっても良いですが、色んな電卓から選ぶのは大変だと思うので、
・上の3つの機能を持った電卓
・機能は少ないがそれなりに使いやすい電卓
の2つを紹介します。
あると便利な機能を持った電卓!
カシオJS-20WK
JS-20WK カシオ 卓上電卓 12桁(本格実務電卓) [JS20WK]【返品種別A】
アマゾンで5,954円程度
5年保証
機能面ではサイレントタッチ機能、キーロールオーバーキー機能を始めとし、至れり尽くせりの電卓です。
価格は少し高めですが、ネット上でも経理に携わるプロから簿記資格保有者などに最も評価を得ています。
電卓は10年など長く使うものなので、どうせなら良いものを選びたいって人なら後悔ない電卓かと思います。
学校用電卓シャープEL-G37
4,700円
3年保証
経理学校向けに開発されたというお墨付きの電卓です。
それだけに使いやすさは抜群で、一般の人からも人気です。
資格学校TACの校舎で購入ができますし、ネットからでも購入ができます。
こちらのネットスクールからWEBで購入できます。
シャープEL-N942X
EL-N942X シャープ 卓上電卓 12桁(実務電卓) [ELN942X]【返品種別A】
3,025円
この価格でサイレントキー、そしてキーロールオーバーキーの2つの機能を持っています。
おそらくサイレントキー機能を持っている電卓の中で一番安いのではないでしょうか?
他にも珍しい検算機能を持っています。
出来るだけ安い価格で、必要な機能を持った電卓が欲しい人なら間違いないと思います。
「何か裏があるのでは?」と思ったんですが、口コミでも絶賛している人がかなり多く表立ったデメリットはなさそうでした。
機能は少ないけど安くてそれなりに使いやすい電卓!
CANON HS-1220TUG
キヤノン HS-1220TUG(5575B001) 目安在庫=△[メール便対象商品]
アマゾンで1,799円程度
安いことと、液晶画面やボタンが他メーカーの電卓より大きいのが特徴。
それに、千や万ボタンがあるので、0を何度も押さずに時間短縮もできます。
キーロール機能もついているので、早打ちにも相性がいい電卓です。
デメリットはサイレント機能がついていないので、音が気になるところです。
とはいっても、この2000円以下の金額で様々なメリットがある電卓なので、人気は高いです。
クリア(Cボタン)の位置がメーカーによって違う??
高機能な電卓や安いなりに優れた機能を持った電卓などを紹介してきました。
気づいた人もいるかもしれませんが、簿記のような本格的に使われる電卓の多くはシャープかカシオとなっています。
ほとんどの人がどちらかの電卓を使っているんですよね〜
(キャノンHS-1220TUGは例外で人気ですが・・・)
でもメーカーが違うからといって僕らのような使う側からすれば何が違うのでしょうか?
その大きな違いは、クリアボタン(cボタン)の位置です。
クリアボタンというのは、入力した数字を消すボタンのことですね。
それぞれの位置は、
シャープ 右上
カシオ 左中ほど
キャノン 左上
となっています。
電卓をどちらの手で操作するかがこのクリアボタンの位置の違いによって決まってきます。
例えば、カシオのようにクリアボタンが左の中ほどにあると、左手で操作すると、操作のしにくい薬指で押さないといけなくなります。
なので自然とカシオの電卓の場合は右手で操作することが前提となります。
反対にシャープはクリア(Cボタン)が右上にあるので、右手で操作すると押しにくくなるので自然と左手で使うことになります。
キャノンも右手の方が操作しやすいですね。
おさらいすると、こんな感じです。
カシオとキャノン⇒右手で操作
シャープ⇒左手で操作
「どちらの手で操作した方が良いのか?」というのは意見が割れています。
右利きならペンを持ったまま左手で操作ができるので、シャープの方が良いという意見だったり、利き手で操作した方が早いという意見もあります。
なので選ぶ時はあまりこのことは気にせず、気に入った方を選んで大丈夫です。
まとめ
簿記3級に使う電卓でおすすめを紹介しました。
もはや簿記3級だけでなく簿記2級や1級、税理士試験など経理分野の資格全般におすすめできる電卓の紹介になりましたね。
でも簿記試験では電卓の選択は合否に大きく影響するといっても過言ではありません。
それに良い電卓を使えば日々の勉強のモチベーションが上がりますよ!!
将来への投資だとおもってちょっと奮発して良い電卓を買ってみませんか??